まだ何者でもないアーティストが
作品を認知してもらう方法


まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.32

京都で30年以上ギャラリーを営まれているオーナーの方のお話を聞く事ができました。 ほんの少しだけシェアさせていただきます。 まずは歴史から。 日本初の画廊は1910年、文化人の高村光太郎が神田淡路町に「琅かん洞(ろうかんどう)」という画廊を開きました。「琅かん」は中国産の青い硬玉で、「青い洞窟」のような細長い空間をイメージしていたらしいです。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.31

先日9月7〜9日、 アートフェアアジア福岡2018 がホテルオークラ福岡で開催されました。国内外から37のギャラリーが集結して9階のフロア一部屋一部屋が様々なギャラリーに変身しました。 来場者も1日あたり800人超えで賑やかなアート好きのお祭りに大興奮でした。 アジアのアートシーンに福岡が大きく関わっていく足がかりとなっているようでとても嬉しいひと時でした。 さて、21世紀の都市間競争のなかで、政府の強力な後押しのもと、アジアのアートシーンNo.1 の地位に上り詰めようとしている都市はどこだと思いますか? それは、中国...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.30

「コンテンポラリー・アートの現在」という講座を受けに東京に来ています。 結論から言うと、(“Contemporary art” is not “contemporary” art) 現代美術は「現代の」美術ではない。 という事です。 まだ明日も講義があるので半分の理解の最中かもしれませんが、なんとなくその意味するところはわかります。 今日聞いたキーワードの中で気になる言葉がありましたので少しだけシェアさせていただきます。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.29

自然の美にかなうものはないのかもしれません。山と湖に映り込む景観の美しさと言ったら・・・写真に撮るにせよ、絵に描くにせよ鑑賞者にとっては「美」はその人のモノです。作者のモノではありません。 これはフランスの文芸評論家ロラン・バルトの「主体の死」の概念ですね。主体(私)は構造に基底されている。作品「テクスト」自体を冷静に見るべきだと言っているのです。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.28

連日の猛暑に滅入っていませんか? そんな時はエアコンの効いた涼しい室内で粛々と作品制作に挑むのもいいですが、たまには何もかも忘れて日常を離れてみるのもリフレッシュできていいかもしれません。 出来れば日本以外の風景を見たり、言葉の通じない世界に身を置いて自分自身を内側からじゃなく外側から俯瞰して見る訓練をしてみると新たな発見がある事でしょう。 芯があるようでその芯が本人以外からは変化のないものとして認識される事に息詰まりを感じているならば、思い切って自分の芯と思っていたものを一度消去して新たなモノを捻出する。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.27

大雨、猛暑の次は未だ経験のないルートをとる台風と、今年の気象状況は異常としか思えないですね。異常が通常になって来ているのかもしれません。 あるコンテンツを売るビジネスをしている方の音声配信を先日まとめて聞いてみました。「作品と作家」についての見解を述べられていらっしゃいました。彼女の言葉の選び方・使い方、思考の方向性など学ぶところが多いです。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.26

連日の危険な程の猛暑続きに体調を崩さないよう万全の体制でイベント等に精を出してください。 夏のこの時期は様々なイベントが各地で繰り広げられているようです。冷房の効いた施設の中での展示会であっても、搬入・搬出時やいつもと違う緊張した状況で沢山の来客者の応対もせねばならず、会期中は無事に過ごせても、終了後ホッとした途端に疲れが出てしまうこともあるでしょう。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.25

「こんな悔しい思いをしてなんでサッカーしてるんだろう?」 2018年のワールドカップ 侍ジャパンの活躍は終了してしまいました。 上の言葉は試合終了直後にある選手がインタビューに答えて発した言葉です。 サッカーに限らず、生きていると「悔しい」思いをする事はたくさんあります。思い通りに事が運ばない事。予想外の出来事に茫然自失となりのちにフツフツと悔しさが湧き上がってきたりします。 「今日ある事が明日も必ず訪れるとは限らない。」 これは、身内の者を亡くした経験のある方同士が婚約を決めた際の心を決めた時のお気持ちを表現されたお言葉です。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.24

画家・野見山暁治が2018年4月23日九州産業大学美術館学芸員のインタビューを受け学生へのメッセージとして次の様に語っています。 『ヨーロッパでは、絵の学校や絵描きさん達は素直にお互いの絵を批判し合うんですよ。』 『ただ相手の絵の話に触れないで褒め合うだけじゃ、意味がない。』 『一つの言葉としてきちんと言えるようにならないと、世界中の人と競争できないですよね。』 (展覧会解説カタログ p16 インタビュー記事より抜粋) 現在開催中の第27回九州産業大学美術館所蔵品展 「パリ→池袋→福岡・モンパルナス ー芸術家が街に出るー」...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.23

最近インスタ開いたら自然の中に佇む動物の写真が次々とアップされてきます。 そう、2018年6月19日(火)〜24日(日)まで開催される原谷明弘さんの作品です。九州産業大学の同級生で写真家の井上拓海さんが北九州の平尾台で撮影してくださったものです。 この鹿が平尾台の自然の中にいたらどう見えると思いますか?警備の人がやってきて撮影ストップさせたくなる気持ちわかりますよね。 写真は是非 #takumixinoue のインスタグラム探してみてください。 こんな同級生のアーティスト同士で分野が違えどお互いを高め合う関係、素敵です。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.22

組織に所属する事の在り方について考えてみました。 この世に生まれてきた瞬間から、人はなんらかの組織に所属する事になります。家庭・地域・学校・社会などなど。 所詮人は生まれてから死ぬまで一人!と考える以前に、本人の意思・好き嫌いに関わらず大きなもの小さなものいろいろありますが組織に属して守られると同時にその組織の中で活動していかなければいけません。 組織のトップになるには様々な積み重ねがあり所属するメンバーに対して責任を持って指導・指示する必要があります。それと同時にその組織を守り円滑に機能させる責任も負っています。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.21

「目指すは、空間の美」である。 やましたひでこ公認断捨離トレーナーである福岡断捨離会代表の檀 葉子さんのお話しを聞き「美」についてさらに深く考える時間を持つことができました。 「空間」は目に見えませんが、その気配は感じる事ができます。何も無いようにみえる「空間」にあるもの・・・ 空気・香り・音・気などなど、...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.20

『みんなのいえ』という三谷幸喜の映画を見てほんわかした気分を味わっています。 山の上から下界を見下ろすと日頃の細々とした鬱憤が全て飛んでいってしまいます。 「家」は三件建ててやっと本当に住みたい家が出来上がると昔から言われています。 『みんなのいえ』はアーティストである設計士・職人である大工、その二人の確執に周囲が巻き込まれながらも最終的には素敵な「いえ」を建ちあげるというユーモアも交えた実際にあり得る家創りを題材に作られています。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.19

満開の桜の写真もだんだん見飽きてきたかもしれませんが、年に一度のこの時期ならではの景色なので🌸 さて、若いのは特権です。人間の表も裏もまだ疑うこともせずまっすぐに物事を見る事ができます。 哲学塾の課題で「スキゾもどき」について考える機会を与えていただきました。スキゾフレニア(分裂症)とは、あらゆる二項対立を優劣関係に囚われずに飲み込むようなあり方と定義されています。「スキゾもどき」とは、そんなスキゾフレニアの真似をして全て見えてるかのように高飛車な態度を取る痛い上司のような言動をする人・事です。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.18

最新個人情報保護法について弁護士の先生から教えていただきました。 2015年9月3日に改正個人保護法成立。2017年5月30日から施行されている内容についてはっきりと知っている方は少ないと思います。 個人アーティストだから関係ないと思っていてはいけません。みなさんが個展を開催して集めた名簿をキチンと管理していなかったら大変な事になりますよ。 個人情報の漏洩は、プライバシー権を侵害する可能性があり、賠償責任等が生じるおそれがあるため、保管には非常に注意を払う必要があります。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.17

3月、4月は日本では卒業・就職の時期です。桜の花がほころび始める頃に、人生の大移動が始まります。 みなさん確定申告は無事に終わりましたか? 今回は、学生という身分から社会に一歩踏み出す、そんな新アーティストさんに向けて税金のお話をしたいと思います。 アーティストさんをはじめカメラマン・ライター・デザイナーなどクリエイティブな仕事は、個人の技能や持ち味を生かせる反面、必ずしも安定的な収入を得られるわけではありません。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.16

2020年東京五輪・パラリンピックのマスコットが、全国の小学生による投票という五輪史上初の試みの選考結果により選ばれました。 作者は福岡市在住のデザイナー谷口亮さん。昨日からテレビのニュースや新聞に取り上げられて素朴なお人柄が記者会見のやり取りからも垣間見られます。 福岡市の高校を卒業後、米国カリフォルニア州の大学で芸術を学んだ後帰国。下積み時代は路上でポストカードなどを販売してこられたそうです。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.15

最近、「美」とは何か?について考え続けています。 どんなアーティストさんもこの命題に向き合ってこられなかった方はいないのではないでしょうか?もしくは日々それと向き合って作品制作をされていらっしゃることでしょう。 現在 (2018年2月14日〜2月27日)、個展開催中の作家さん福井安紀さんのお話を聞かせていただいていると「自分の純度を高める」事について考えていらっしゃることがわかります。 いい絵・魅力的な作品とは何だと思いますか? 福井さんによると 「作者の信念・考えに基づいて描かれている」ことだそうです。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.14

2007年に産まれた世代の平均寿命は107歳だそうだ。小学生の子供を育てている世代の親御さんはその点を十分に子供達に理解させ育てていく必要がある。 そういう親世代も昔の様に学生・働き時代・老後という3つに分けられた人生のステージを考え直す時期に来ている。 若手作家で今から世間に認知してもらおうと準備をしているアーティストにとっては人生100年時代は朗報に思える。 あまり若くして芽を出さずともまだまだ80年も残っているのだから。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.13

「作家活動を展開する為のポイント」をお話ししてくださる作家さんがいらっしゃいます。 京都宇治の板絵作家さん 福井安紀さんです。彼はFB上で自分の作品を台車に括り付けて全国各地の個展会場までご自分で運んでいらっしゃる姿をよく公開されています。 そんな彼は、現代のアート界で作家活動だけでキチンと収入を得て生活している稀有の人材です。 「絵や造形で食べていくことは無理」...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.12

アーティストさんが自分を表明できる方法はなんでしょうか? 作品を見てもらう事ですよね。 では、見てもらった後はどうしたいですか? 作品の評価を得たいですよね。 そう、作品が売れること! 無料で持って帰ってもらうのではなくお金を出して買って貰えること! それが一番の評価です。 資本主義社会においては制作販売者・購入消費者の均等な按分によって全てが回っていくのです。...

まだ何者でも無いアーティストが認知してもらう方法Vol.11

月日の経つのは早いもので今年もあと3日となりました。皆さん年末年始の行事やイベントで慌ただしい日々をお過ごしの事でしょう。 今までのギャラリーおかみはこの時期「あれもしなきゃ!これもまだ出来てない!」と、髪振り乱して決められた(思い込んでいた)大掃除や年始の準備に明け暮れていました。 でも、今年はちょっと違います。自分のキャパシティを大幅に超えてしまった諦めからか、特に「しなきゃいけない!」と自分を追い詰めることをやめました。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.10

安藤圭汰個展無事に終了致しました。 ギャラリートークで若いアーティストが何を思っているのか聞くことができました。 誰でも通り過ぎる20代の感性豊かな時期、深く人生について・死と生について、あの世とこの世(彼岸/此岸)について思いを馳せる時間を持つのも大切なんだと思い知らされました。彼の幽玄の美の表現方法の美しさに魅入ってしまいました。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.9

東京芸大美術館で「皇室の彩〜百年前の文化プロジェクト〜」という展覧会があっています。 NHK日曜美術館で見て、これは絶対観に行かなければと思わされた銘品の数々。 特に、昭和天皇のご成婚が決まる5年も前からのプロジェクトで、選抜された一流の美術工芸作家によって丹精込めて作られた献上の品々。御飾り棚の美しさと言ったら・・・(映像で見ただけですが)当時の作家達の寝食忘れて没頭したであろう製作風景が想像でき感無量です。 現代のアーティストさん達も然り、作品制作に入ると皆さん通常の日常生活を削って集中してしまわれる様です。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.8

11月に入るともうクリスマスツリーがお目見えします。早め早めに季節のシーズン商品は準備していかないと追いついていけないですね。クリスマスといえばイエス・キリストの降誕を祝う行事ですが、神仏入り乱れている日本では宗教的意味合いは薄れ、楽しく過ごすイベントの日になってしまっています。 ギリシャ・ローマ文明とキリスト教は、ヨーロッパの精神的支柱とされています。美術の世界でも中心的主題で、神話や聖書の場面を主題とする絵画が多数描かれています。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.7

『清濁を分けて飲む』とはどういう事かわかりますか? 今日はちょっと難しい哲学的思考法についてお話しします。 「清濁併せ呑む」ということわざがあり、それは善も悪も来るもの拒まず受け入れて大海のように大きな心で受け入れましょうという意味です。大海は清流も濁流もどちらも嫌わず受け入れたことによって大海となり、全体としてみれば相変わらず「青く澄んだ海」そんな大きな度量を持って「清濁併せ呑んで、大きな海になりましょう」ということだそうです。 しかし、アーティストさんはそれでいいのでしょうか?...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.6

世間ではハロウィン🎃パーティが目白押しです。また、大学の学園祭も次々と開かれていますね。娘の美大でも昨日から大掛かりな芸術祭が開催されており、昨年の賑わいが思い出されます。今年はあいにく見に行けませんが、最後の芸祭思いっきり楽しんでもらいたいです。 この時期から来年のカレンダーに次々と予定を入れていく事をお勧めします。来年一年間の試験・芸祭・卒業制作展・公募展、まずは大きな展示会の予定を記入していくと、自分の個展・グループ展を開けるのはここら辺しかないんだ!と、見えてくるはずです。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.5

富士山の歴史  3776mの富士山も昔むかしは小さな丘くらいだったのが、何度かの噴火🌋を経て日本一のお山に成長しました。 アーティストさんも無名の時代があり何度かのブレークを経て大きく成長して行きます。いきなりトップに躍り出るのもいいですが、行きつ戻りつ紆余曲折しながら作品を作っていった作家さん程、深みのある本物として生き残れるようです。 最後は神頼み⛩ 作品制作に行き詰まったら、ひとまず神頼みに行きましょう。宗教は関係ありません。神社でも教会でもお寺でも・・・...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.4

アートギャラリー郁郁の看板犬「ブル」と百貨店三越の有名なライオン像 百貨店の三越の入り口にライオンの像が置いてあります。待ち合わせスポットとしてよく利用させていただいてます。大正3年に、三越が日本初の百貨店として新店舗となった時に当時の支配人が三越を商売の王者にしようと二頭のライオン像を設置したのが始まりだそうです。ロンドンのトラファルガー広場にあるライオン像がモデルだそうです。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法Vol.3

     お礼状のお礼状❣️ お月見に合わせてこんな素敵な手描きのお月様のおハガキをいただきました。 ご丁寧なメッセージ付きで、どうもありがとうございました。 アーティストが「自分はアーティストです。」と名乗れるようになるのはいつからなのでしょうか? キチンと学んだ後で、納得がいく作品を作れるようになってから・・・ そう考えていたら一生名乗れないかもしれませんよ。 世間が認知してくれて自然とそう呼ばれるようになりたい? 内にこもって製作活動だけに明け暮れていてもそんな日は来ません!...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.2

明日は雨になりそうなので、お月見するなら今晩がいいようです。 そろそろ学園祭の準備に忙しくしている学生の皆さん。文化部は横断幕やポスター制作などで重宝されていることでしょう。腕の見せ所ですね!展示する作品の選別や作り込みにも追われ、時間がない、寝る暇もない、と、ぶつぶつ言っている人もいるでしょうが社会人になると当時のお祭り騒ぎが懐かしくなりますよ。...

まだ何者でもないアーティストが作品を認知してもらう方法 Vol.1

発表の場を求めている若手アーティストの皆さん。アートギャラリー郁郁のギャラリーおかみです。 日々、創作活動に励んでいるみなさんにとって個展・グループ展を開催するとなるとやはりいろいろ面倒だなと思われる事もおありになると思います。 その悩みや不安な事があれば一緒に解決していきましょう。まずは第一歩を踏み出してみる事で将来につながる架け橋を見つける事ができるはずです。 どんなに有名な作家さんにも無名時代はありました。いかに良い作品を生み出せていたとしても誰の目にも見てもらう事が出来なければ宝のもちぐされです。...