3月、4月は日本では卒業・就職の時期です。桜の花がほころび始める頃に、人生の大移動が始まります。

みなさん確定申告は無事に終わりましたか?

今回は、学生という身分から社会に一歩踏み出す、そんな新アーティストさんに向けて税金のお話をしたいと思います。

アーティストさんをはじめカメラマン・ライター・デザイナーなどクリエイティブな仕事は、個人の技能や持ち味を生かせる反面、必ずしも安定的な収入を得られるわけではありません。

日本を代表する現代アーティストの村上隆氏は、アートにおけるお金の大切さについて『芸術起業論』という著書で次のように書かれています。

「日本人の芸術家は、商売意識が薄く、芸術を純粋無垢に信じる姿勢をとりがちですが、だったら趣味人で終わっていればいいんです。芸術の力を生かしたいなら、金銭が要るという事実から、どうして目を逸らしてしまうのでしょう。」

「何があっても作品を作り続けたいなら、お金を儲けて生き残らなければならないのです。芸術家も一般社会を知るべきです。」

まさにその通りですね。新社会人として羽ばたいていこうとしているアーティストさんにとって、これからどうやってお金を稼いで、どうすれば一生アーティストとして活躍していけるのか?

2017年12月に発行された

『駆け出しクリエーターのためのお金と確定申告Q &A 桑原清幸 玄光社』

税理士・公認会計士である著者による現役クリエーターがお金で困らなくするための節税と確定申告の入門書。

創作活動に忙しいとあえて目を背けたくなる「お金と税金」。知っていれば確実に得られる権利や優遇制度を稼げていない「今」だからこそ知る努力をして今後に備えて欲しいです。

会社に就職してそこからお給料をもらうのであれば必要ありませんが、みなさんが個人事業主として一人で活動していこうとしているのなら、毎年3月15日までに税務署に確定申告書を提出して前年一年間の「事業所得」を確定し納めるべき「税金」を支払わなければいけません。

まだまだ駆け出しで所得はゼロどころか赤字なのでそんな面倒な申告は必要ない、儲かり出してからでいいじゃん!

と、思った方こそ「青色申告」で将来に赤字を繰り越せるというメリットを知っておくべきです。

また、単発の仕事が多く変動も大きいので収入が安定しない。この先、一生どうやって仕事を続けていくか、真剣に悩んでいるあなた。

収入を安定させるための努力を先輩アーティストさん達から学びながらみなさんのブランド力を高めて行ってください。

数字が嫌いで避けてしまっていてはダメです。個人事業主は一人であっても、経営者です。ビジネスの意識を持って「経営力」を身に付けながら好きな創作活動に力を注いでください。

大好きなアーティストさんの作品に癒しを求めてくれる購買者の為にも、「お金と税金」毛嫌いせずに付き合っていってくださいね。