『みんなのいえ』という三谷幸喜の映画を見てほんわかした気分を味わっています。

山の上から下界を見下ろすと日頃の細々とした鬱憤が全て飛んでいってしまいます。

「家」は三件建ててやっと本当に住みたい家が出来上がると昔から言われています。

『みんなのいえ』はアーティストである設計士・職人である大工、その二人の確執に周囲が巻き込まれながらも最終的には素敵な「いえ」を建ちあげるというユーモアも交えた実際にあり得る家創りを題材に作られています。

中盤あたりで、自分のアイデアがことごとく拒絶され自暴自棄になる新進設計デザイナー(唐沢寿明)に依頼主である若夫婦の旦那(田中直樹)が期限を守るように説教する場面があります。

唐沢「職人である前にアーティストでありたい!作者が自分の主義を曲げた途端に作品は作品でなくなる。」

田中「職人とアーティストは相反するものではない。アーティストは作品が売れなければただの変人だ!職人は愛情がなければオートメーションと同じ。どこで折り合いをつけるかが大事。」

うまく言い得ていると思いました。

いい「いえ」を作ろうという思いはみんなが持っており、自分は「アーティスト」だからと聞く耳持たず孤立してしまっては世の中渡っていけないですね。三谷監督の話の盛り上げ方、クスッと笑いを交える表現、いつも感心させられます。